先輩の送別会で
Sushi Yasudaへ行ってきました。
我々3人がカウンターに座るなり、”ウチは寿司屋ですから、寿司食って下さいね”と言い放ったその職人さんが安田さんご本人でした。
もちろん、一見の我々はそんなこと知る由もなく、顔を引きつらせてしまったのですが。。。
寿司屋といえども刺身やつまみから入る、というのがちょっと大人のような気がしていたのですが、思いっきり覆されてしまいました。
安田さんいわく、”最初から最後まで握りだけで勝負できない寿司屋が増えているからねぇ”とのこと。
おどおどしながらお任せで握ってもらうと、次から次へと出てくる寿司全て、目からウロコの1カンの連続。
思い出せるだけでも、年に数本しか入らないというホワイトサーモン、ニジマス、蛎の握り、天然うなぎ、見たこともない形のエンガワ、食べたことない味のミル貝、”うす焼き”タマゴ。。。
”このネタはこういう味”と思い込んでいたものが、全て覆されました。
20カンほど握ってもらったでしょうか。
それでも、この日のネタの3分の1というからそのレパートリーの豊富さに脱帽です。
何より驚いたのが、そのシャリの美味しいこと。
”寿司は、ご飯が主役。ネタが口の中で酢飯と一緒になった瞬間を考えて、ネタのおろし方、焼き方、しめ方全て考えている”
安田さんの寿司に対する強烈なこだわりとプライド溢れる解説を聞いていると、食べるほうも真剣にならざるを得ません。
日本人に生まれた幸せをかみ締めた一夜でした。
と同時に、めったに味わえない美味を知ってしまうのは不幸なことかもと思いました。。。
お任せ握り、ひとり$100。支払い総額ひとり$180。
確かに高いですが、値段だけの価値はある、と言ってしまいます。
いろんなサイトの書き込みなど見ていると、”高いだけ”などの批判もあるようです。
この店で高いお金払って満足できないのは、そりゃ納得いかないでしょうね(笑)。
【Zagat評価】
Food: 28
Decor: 23
Service: 24
Cost: $72
評価: ★★★★★★ (寿司田に★5つつけてしまったので・・・)
寸評: カウンターで安田さんに握ってもらうべし。